看護師不足を解決するには

以前より看護師の人材不足の問題がたくさんあります。仕事がきつい、汚い、危険、さらには規則が厳しい、休暇を取りにくい等、いわゆる「9K」問題です。一般的な仕事の中では、結婚してからも妊娠・出産を経てからも仕事に復帰できるように体制が整えられている企業もあります。

しかし看護師という仕事の中では出産をすることで離職するケースが多く、終身雇用で退職まで勤めた方は稀でしょう。医療の現場では患者さんの質が変化し、以前よりもずっと高齢の患者さんが増え、目を離すことができないケアが多くなったことでより一層激務となっています。

また医療技術が高度化したことで看護師がレベルアップしなければならず、勉強する時間もトレーニングする時間も必須です。需要と供給のバランスが崩れていることと同時に、専門性が必要な業務が多くなっていることも看護師の人材不足に拍車をかけています。

各医療施設では看護師不足を何とか打開しようと改善策を打ち出すことが必要です。人材不足を補うために任意のスキルアップ研修を医療機関の負担で行ったり、新人研修についても新卒、中途それぞれで行うなどの取り組みがあります。

9K問題については、ライフスタイルに合わせたシフトを組む、24時間の院内託児所を設ける、リフレッシュ休暇を必ず取得することを義務とするなどの改善策を考える事ができるでしょう。現代では看護師の国家資格を保有していながら看護師として働いていない人材が50万人以上といわれています。こうした資格者が気持ちよく復職できる環境を作り出すこと、改善策を実行することが必要です。